セカンドライフのリノベーション~広さより自分たちに合った棲家~

セカンドライフのリノベーション~広さより自分たちに合った棲家~
リノベーションの知識
子供が巣立ち、子育てが一段落する50・60代。

近い将来には定年退職を迎えるご夫婦もいることでしょう。

人生において大きな節目を迎える時期であり、人生100年時代と言われる昨今、ご夫婦には心機一転するセカンドライフが待っています。
セカンドライフを更に充実した大人の暮らしを楽しむための「終の棲家」を考えてみませんか?

購入されて築二十数年経った家は老朽化も進み、そろそろ設備面でリフォームする必要が出てきます。慣れ親しんだ自宅を改修したり、ワンフロアで過ごせるマンションに住み替えたりすることもあるでしょう。

そのようなシニア世代におすすめしているのがリノベーションという選択肢です。
「人生を謳歌するシニアはリノベーションをしている」とも言われています。
「壊れた箇所のリフォーム」だけではなく「暮らしの質をグレードアップさせるリノベーション」です。

子育て・仕事を終えた今こそ、自分たちの暮らしに寄り沿った住み心地のいい住まいにすることで、心身ともに健康にセカンドライフを楽しもうと考えているということですね。

今回はリノベーション事例も含めてセカンドライフの自宅の在り方についてご紹介していきます。

 

目次

1シニアのライフスタイル
2バリアフリーリノベーション
3広さよりも、住環境重視
4事例
5まとめ

1.シニアのライフスタイル

セカンドライフのリノベーション~広さより自分たちに合った棲家~
日本の平均寿命はどんどん伸びています。

50・60代は若いと言われるようになり、健康志向が高まったアクティブシニアがとても増えてきています。

定年退職を迎えると朝早くから辛い仕事に向かわなくてもよくなりますし、夜遅くに疲れて帰ってくることもありません。

シニアのセカンドライフは今までしたくてもできなかったことに挑戦できるリスタートでもあります。

大好きな趣味に没頭する方もいらっしゃれば、新たに習い事を始める方もいらっしゃいます。
家で穏やかに過ごす方もいれば、旅行に勤しむ方などライフスタイルは様々です。

子育て世代よりも時間も金銭面でも余裕があるシニア世代。

十人十色のライフスタイルに沿った家にリノベーションすることで更に快適な生活が送れるようになります。

また、リタイア後、今まで仕事でいなかった夫が毎日家にいることはとても大きな変化です。

いてくれることが有難い反面、少し干渉されすぎて窮屈と感じてしまう奥様もいらっしゃいます。

自立した妻・夫である以上、お互い存在を感じながらも干渉しすぎずない程良い距離感もセカンドライフには大切になってきます。

2.バリアフリーリノベーション

セカンドライフのリノベーション~広さより自分たちに合った棲家~
ライフスタイルに沿った形にリノベーションする以上に必要なことは、体力の低下によるケガや病気です。
昔の家は高齢者への配慮が行き届いていない年代の物件が多く、部屋を移動する毎に段差があり大変危険です。

バリアフリーにすることは、つまずいて転倒するのを防ぐだけではなく、車椅子での移動もスムーズになります。
いつか介護が必要になった時、介護する側もバリアフリーだとお世話をしやすくなるので、する側もされる側も精神的に楽になるメリットもあります。

この先、ますます高齢化社会がすすむであろう日本でバリアフリーは必須項目になりつつあります。

セカンドライフに向けて住み替えを検討している方は是非バリアフリーかどうかも合わせてチェックしましょう。

3.広さよりも、住環境重視

セカンドライフのリノベーション~広さより自分たちに合った棲家~
子育てに適していた家も子供が独立した後、親だけが住むには広すぎます。

年を重ねると、階段の上り下りが辛くなり、なかなか2階の掃除も行き届かなくなります。

また、築年数がたった住宅は老朽化も進み、多額の修繕費用も必要になってきます。
そのような時期が訪れた際は、住環境を重視したコンパクトなマンションへの住み替えも視野にいれて検討してみてはいかがでしょうか。

シニア世代がこれから必要になる家の条件は広さよりも住環境です。

いつか自動車免許証の返納する日がきます。
用事があるたびに「徒歩+バス」の生活は負担が大きいため、徒歩圏内にスーパー・病院がある場所にしましょう。

一番おすすめは駅近マンションです。
駅周辺には大きな病院・品揃え豊富なスーパー・習い事教室など色々揃っています。

旅行する際にも駅近であれば移動が楽になりますし、駅近マンションは価格が下がりにくく安定しているので子供たちに残す財産としても魅力です。

実は若い世代よりもシニア世代の方が駅近に住むメリットはたくさんあります。

また、最近人気が出てきているのが子供家族とほどよい距離感を保てる「近居」です。
「同居」とは違い、干渉しすぎたり気を使いすぎたりしなくて済み、困った時には助け合える距離ですのでお互いがストレスなく生活できます。

帰省による子供たちの寝泊まりする部屋を用意しなくていいので専有面積が小さい家で十分な所な事も大きなメリットになります。
「近居」は現代社会にはまさに理想の暮らし方かもしれません。

4.事例

こちらの間取りは2LDKにリノベーションしたものです。
LDKを広くとることでゆったりしたスローライフを送ることができます。
リビングの1画をタイルスペースにすることで日当たりのいいベランダ側で小さな家庭菜園や植物を育てることができるのも魅力です。



また、リビングから少し離れた場所に個室を2つ設ける事でお互いの存在を感じつつも良い距離感で自分の時間・趣味を過ごすことができます。
こちらはリビングに隣接して和室を作っておくことで子供家族が帰省した時に寝泊まりすることができます。

ルーフバルコニーで家庭菜園・夫婦でゆっくりティータイムも楽しめます。
寝室もバルコニーに出られる場所に配置する事で朝日と共に起床・洗濯物もリビングからは死角になるので目立たず、取り込んだ後そのまま寝室のクローゼットに収納できます。

また、玄関を広くする事でゴルフなどのアウトドア荷物も収納できます。

5.まとめ

セカンドライフのリノベーション~広さより自分たちに合った棲家~
いかがでしたか。
家に自分たちを合わせるのではなく自分たちに寄り添った家にリノベーションすることで、まさに「終の棲家」となりセカンドライフを楽しく、そして安全に過ごすことができます。

まだまだ長い人生が待っていますので、ライフスタイルだけでなく、家の在り方もリスタートしてみてはいかがでしょうか?

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