戸建てのリフォームか建て替え、どちらがオススメ？メリットとデメリットで比較してみました。|リノベ不動産

リノベーションの知識 2023.08.11

戸建て住宅に長く住んでいると、経年劣化や家族構成の変化で不要な部屋が増えるなど、新たな悩みが出てきます。
そんな時に、「リフォームをする」、「家を建て替える」などの選択肢が出てきますが、できれば費用を抑えて、住みやすい家をつくりたいというのが本音のところです。
そこで、今回は、リフォームと建て替えをメリット・デメリットで比較し、どちらがおすすめなのか考えてみましょう。

１．建て替え・リフォームとは

まずは、建て替えとリフォームの違いを解説します。

＊建て替えとは
住宅の基礎部分も含めすべてを取り壊し、新しく住宅を建築することです。

＊リフォームとは
住宅の基礎部分は残しつつ、それ以外の部分で改築や修繕、場合によっては増築などを行います。
例えばキッチンのリフォームのみといった、部分的なリフォームから、住宅の基礎部分以外すべてを新しくするリフォームなど、リフォーム範囲は様々です。

建て替えとリフォームの違いは、住宅の基礎部分を残すのか、残さないのか、という点です。
この違いが、工期や費用にかかわってくるので、理解しておきましょう。

２．戸建てを建て替えるメリット・デメリット

それでは次に、戸建てを建て替えるメリットとデメリットを解説していきます。

建て替えメリット1：
住宅完成時の満足度は高い
家をゼロから建て替えるため、自由にプランニングでき、完成時の満足度もリフォームと比べると高くなります。
リフォームでは、希望の部屋をつくる際の障害となる柱や梁も、建て替えの場合はすべて撤去し、作り直すために、間取りの制約などは一切ありません。

建て替えメリット2：
構造部分から新しくできる
築年数がたつと、構造部分も劣化が進んでしまいます。
建て替えは、一旦建物すべてを解体してしまい、新たにつくり変えます。
また、耐震性や断熱性においては、最新の建築技術を取り入れて工事をするため、より性能がアップするのは間違いないでしょう。

建て替えデメリット1：
費用が高額建て替えの費用相場は、およそ1,500万円〜2,300万円です。
ここまで高額になってしまう理由としては、建物を解体する費用が主に費用を高額にしている要因ですが、その他にも例えば、建て替え期間中の仮住まいの費用、引越しや不用品の処分費用などの諸費用が積み重なり、高額な費用が必要になるのです。

建て替えデメリット2：
工事期間が長め
建て替えの工事期間は、およそ5ヶ月〜半年ほどの期間を要します。
また、業者の選択や建て替えの計画、その他手続きなども含めると、1年以上は必要となります。

3．戸建てリフォームのメリット・デメリット

戸建てリフォームのメリットとデメリットも見ていきましょう。

リフォームのメリット1：
費用は比較的割安リフォームの費用相場は、およそ1,000万円〜1,800万円(30坪〜35坪の場合)です。
建て替えと比べると、やはり割安だと言えるでしょう。
また、リフォーム対象の家の保存状態がよければ、既存の間取りを生かしてリフォームを計画し、より費用を抑えてリフォームをすることが可能です。

リフォームのメリット2：
工事期間が短め
リフォームの工事期間は、約3ヶ月程度です。
ただし、フルリフォームなど、工事の規模感が大きくなればなるほど、工事期間も延びます。

リフォームのデメリット1：
間取りの制約が発生する可能性あり
リフォームは、住宅の基礎部分を残して工事を行うため、どうしても建て替えよりも制約が生じてしまいます。

リフォームのデメリット2：
住宅の状態によっては建て替えとほぼ同額の費用となる
耐震性や断熱性など、家の性能を高めるための工事を施した場合は、建て替えと費用が並ぶ可能性があります。
また、耐震基準が改正する前の1981年5月以前に建てられた住宅では、リフォームの際に耐震改修工事が必要です。
リフォーム前に、築年数や耐震診断などを調査しておきましょう。

４．まとめ

今回は、戸建てのリフォーム、建て替えについて解説をしました。
それぞれメリット・デメリットを見てきましたが、もし現在お住まいの戸建て住宅の築年数が古い場合は、住宅の基礎から建て替える必要もありそうです。
ご自身の現在の住宅に当てはめて、どちらが良いのか冷静に判断しましょう。